はじめに
毎年春頃になるとお米の食味ランキングが発表されます。よくお米に「特A米」と書かれたものがありますが、この「特A」こそが食味ランキングによってつけられた評価なんです。
では、一体このランキングは誰がどのようにして選んでいるのでしょうか?ちょっと気になりますよね。
今回はお米のランキングについて、お米の国のマイちゃんとコメじいに詳しく教えてもらいましょう!今日もコメじいのお家に遊びにきたマイちゃん。ちょうどお米のランキングについて質問しているようですね。
ねえねえコメじい?
おや、マイちゃん。どうしたんじゃ?
マイちゃん
新米の女の子。お米のことなら何でも知りたがる好奇心旺盛な性格。近所のコメじいによくお米について教えてもらっている。
コメじい
古米のおじいさん。マイちゃんの家の近くに住んでいる。お米のことなら何でも知っていて、聞けば詳しく教えてくれる。お話好きで優しい性格。
よくお米のランクで『特A』とか書いてあるけど、あれってどうやって決めてるの?
なんじゃ、そんなことか。ようし、今日はお米のランクの決め方について、わしが詳しく教えてやろう
本当?ありがとう、コメじい!
お安い御用じゃ(照)ところでマイちゃん、もし自分がお米の審査員に選ばれたら、まず何をするかのう?
うーん、そうだなぁ。とりあえず食べてみなきゃ分からないから、食べる!
うむ、そうじゃな。実はお米のランクも、実際に人が食べて評価しているんじゃよ。外観、味、食感、粘り、香りなどを多面的に評価するのは、機械じゃできないからのう。そういった人の舌で評価する試験を『食味官能試験』と呼んでおるぞ
なるほど〜お米のプロの人が評価してるの?
ふむ、その通りじゃ。選抜された専門のエキスパートが評価しておる。機器を用いて分析する『理化学試験』なんていうのもあるんじゃが、評価の基準としているのは『食味官能試験』の方じゃ。最終的にお米のおいしさを判断するのは機械じゃなく、買って食べる人じゃからのう
なるほどね〜機械より信頼できるかも!
うむ。実際の評価方法としては、複数産地のコシヒカリのブレンド米を基準とし、それより特に良好なものを『特A』、良好なものを『A』、おおむね同等のものを『A’』、やや劣るものを『B』、劣るものを『B’』として評価しておるぞ
そうなんだ!結構細かく分かれているんだね
おいしいお米のランクはどうやって決めてるの?
- 実際に炊いたお米を人が食べて評価しています。この方法を『食味官能試験』と呼んでいます。
- 評価を行っているのは「一般財団法人 日本穀物検定協会」という機関です。選抜訓練された専門のエキスパートが審査を行っています。
- 評価方法は、複数産地のコシヒカリのブレンド米を基準とし、それよりも特に良好なものを「特A」、良好なものを「A」、おおむね同等のものを「A’」、やや劣るものを「B」、劣るものを「B'」として評価しています。
今年のお米はどんな出来になるんだろうね〜楽しみだね、コメじい!
そうじゃのう、その年のランクを参考にしながら色んな品種を食べ比べてみるのも楽しいじゃろうな
今日は勉強になったよ!ありがとう、コメじい!
ふぉっふぉっふぉ。それは結構。ところでマイちゃん、お米をおいしく食べるための炊き方についてじゃが・・
ふぁぁ!なんか色んな話聞いてたら眠くなってきちゃった!今日は帰るね!
なんじゃ、そうか・・。それじゃあ続きはまた次回じゃな
うん、ありがとうコメじい!また明日ね!
はいよ、気をつけて帰るんじゃよ〜
まとめ
お米のランキングは、やはり実際に人が食べて評価していたんですね。「一般財団法人 日本穀物検定協会」という機関の、選抜訓練された専門のエキスパートによりランク付けが行われていたようです。
ちなみにですが、2016年度の特Aランクには、新潟県産のコシヒカリをはじめ、46品種もの銘柄が選ばれています。中には北海道の「ふっくりんこ」青森の「青天の霹靂」「あきさかり」など、初めて特Aの評価を得た品種も含まれています。
こういったランキングを参考に、色んなお米の品種を食べ比べてみるのも楽しそうですね。
ここまで読んでいただき、ありがとうございました。