はじめに
「稲作は弥生時代に始まった」歴史の授業で必ず教えてもらう部分です。ただ、お米の歴史についてそれ以上詳しく習ったことってないですよね。
今は当たり前のように食卓に並んでいるご飯ですが、どこからどのようにして日本にやってきたのでしょうか?
今回はそんなお米の歴史について、お米の国のマイちゃんとコメじいに教えてもらいましょう!今日もコメじいのお家に遊びに来たマイちゃん。ちょうどお米の歴史について質問しているようですね。
コメじい、ちょっと教えてほしいことがあるんだけど・・
なんじゃ、マイちゃんか。今日はどうしたんじゃ?
マイちゃん
新米の女の子。お米のことなら何でも知りたがる好奇心旺盛な性格。近所のコメじいによくお米について教えてもらっている。
コメじい
古米のおじいさん。マイちゃんの家の近くに住んでいる。お米のことなら何でも知っていて、聞けば詳しく教えてくれる。お話好きで優しい性格。
あのね、学校の宿題で『お米の歴史を調べる』っていうのが出たんだけど、コメじいなら詳しいと思って教えてもらいに来たんだ
なんじゃ、そんなことか。ようし、わしがお米の歴史について詳しく教えてやろう
わぁい、ありがとう、コメじい!
お安い御用じゃ(照)ただな、今回は少し難しい話になるぞ?マイちゃんはついてこれるかのう
大丈夫だよ!寝たりしないよ!
ふむ、ならいいんじゃが・・。ところでマイちゃん、日本で稲作が始まったのは、何時代からか知っておるか?
あ!それなら授業で習ったよ!確か弥生時代だよね!
うむ、そう言われておるな。ただ最近になって約3000年前の田んぼの遺跡が発見されてのう、それがきっかけで縄文時代の終わりにはすでに稲作が始まっていたと言われるようになったんじゃ
ふーん、そうなんだぁ。ところでコメじい、そもそもお米はどこで生まれたの?
ふむ、先にそこから説明しておくべきじゃったな。お米の元である稲は東南アジアで生まれたとされておる。具体的に言うと、中国の南部や、ラオスやタイの北部あたりじゃな
ふーん、そこからどうやって日本にきたの?
ふむ、諸説あるんじゃが、中国から直接日本に来た説と、台湾や沖縄を経由して伝えられたという説、朝鮮半島を経由して伝えられた説の三つが存在しておるんじゃ
うーん・・難しくて眠くなってきたよ・・
まぁあれじゃ、複数のルートで日本にやってきた、と覚えておけばいいじゃろう
お米はどこからやってきたの?
- お米の元である稲が生まれたのは東南アジアで、中国の南部や、ラオス・タイの北部あたりだと言われています。
- 稲や稲作が日本に伝わった経路については、中国から直接日本に来た説と、台湾や沖縄を経由して伝えられた説、朝鮮半島を経由した説など、複数のルートから伝えられたと考えられています。
- 日本で稲作が始まったのは弥生時代とされていましたが、最近になって縄文時代の後期には始まっていたと考えられるようになりました。
こうやって話していると、なんだかあの頃が懐かしくなるのう・・
えっ!コメじいっていつの時代のお米なの・・?
それは秘密じゃ(照)
・・・・
ふぉっふぉっふぉ。ところでマイちゃん、ついでに古代米についても詳しく説明したいんじゃが・・
あ!もうこんな時間!帰って宿題の続きしなきゃ!今日は教えてくれてありがとう、コメじい!
なんじゃ、そうか・・じゃあ続きはまた次回じゃな
うん!また明日ね、コメじい!
はいよ、達者でな〜
まとめ
「稲作は弥生時代に始まった」そんな風に当たり前のように思っていましたが、実は縄文時代の終わりから始まっていたんですね。日本に伝わってきたルーツも中国から直接伝わった説、台湾や沖縄を経由した説、朝鮮半島を経由した説など複数あるというのが定説になっているようです。
東南アジアを起源とし伝わってきた稲作は、やがて日本全国に広まり、それまで動物の狩猟や木の実の採取が主流だった日本人の文化を変えていきます。昔の人がよりおいしいお米を求め、品種改良を続け精米技術を磨いた結果が、今私たちが食べているご飯につながっているというわけです。
毎日当たり前のように食卓に並んでいるお米ですが、改めてその歴史について学んでみると、なんだか感慨深いものがありますね。