はじめに
毎年9月〜10月頃になると、「新米」が出回り始めますね。色んな食材がおいしく実るこの季節、風味豊かでそのまま食べてもおいしい新米も、食欲の秋に拍車をかける一つの要因となっているように思います。
さて、そんな新米ですが、みなさんはそのおいしさの秘密をご存知でしょうか?新米じゃないお米(古米)との違いとは・・?
今日はその辺りの詳しいお話を、マイちゃんとコメじいに教えてもらいましょう!今日もコメじいのお家に遊びにきたマイちゃん。ちょうど新米について質問しているようですね。
うーん・・なんでだろう?
おや?マイちゃん、そんなに悩んでどうしたんじゃ?
マイちゃん
新米の女の子。お米のことなら何でも知りたがる好奇心旺盛な性格。近所のコメじいによくお米について教えてもらっている。
コメじい
古米のおじいさん。マイちゃんの家の近くに住んでいる。お米のことなら何でも知っていて、聞けば詳しく教えてくれる。お話好きで優しい性格。
あ!コメじい!今日学校で友達に『新米がおいしい理由』について聞かれたんだけど、どうしてもうまく説明できなくって・・
なんじゃ、そんなことならわしが教えてやろう
わぁ、ありがとう!コメじい
お安い御用じゃ(照)ところで、マイちゃんはそもそも新米がどんなものか知っておるか?
ええっと・・確かその年に収穫されたお米のことを言うんだっけ?
ふむ、その通りじゃ。正確には収穫した年の12月31日までに精米され、袋詰めされたお米のことを新米と呼んでおる
ふーん、そういうルールがあるの?
ふむ、JAS法という法律によって明確なルールが定められるようになっているんじゃ
なるほど〜そういうことだったんだ
新米とは?
- 収穫した年の12月31日までに精製・包装され販売できる状態になっているお米のことを「新米」と呼びます。
- このルールは日本のJAS法(農林物質の規格化等に関する法律)によって決められています。
新米じゃなくなってしまったお米はなんて呼ぶんだろう?
ふむ、その年より前に収穫されたお米は『古米』と呼ばれておる。ただ、古米の期間も一年で終了してしまうんじゃ。それ以降は古古米、古古古米・・と一年ごとに『古』を増やして呼ばれておるぞ
なるほど〜!ちなみにコメじいはおじいちゃんだけど、何米なの?
それは秘密じゃ(照)
・・・・
新米じゃないお米はなんて呼ばれるの?
- その年より前に収穫されたお米は「古米」と呼ばれます。
- 古米よりさらに古いお米は古古米、古古古米・・と、一年ごとに「古」を増やして呼ばれるようになります。
ねぇコメじい、やっぱり古米より新米の方がおいしいのかな?
そうじゃな、一般的には収穫されてから間もない新米の方がおいしいと言われておる。新米は古米に比べ水分量が多く、風味豊かで粘り強いのが特徴じゃ
なるほど〜じゃあ古米より新米を選んだ方がいいんだね!
いや、そうとも言い切れんぞ。料理によっては粘りの少ない古米を使うとおいしくなるものもあるし、保管方法がよければ熟成されて新米よりおいしくなる場合もあるんじゃ
そっかぁ、じゃあどっちが良いとは言い切れないんだね
ふむ、そういうことじゃ
古米より新米がおいしいの?
- 収穫されて間もない新米は、古米に比べ水分量が多く、風味豊かで粘り強い特徴があります。
- 料理によっては、水分や粘りの少ない古米の方がおいしくなるものもあります。
- 保管方法さえよければ熟成されて新米よりおいしくなる場合もあります。
- どちらが良いとは一概には言えません。
よかったー!これで明日学校でみんなに説明できるよ!ありがとう、コメじい!
ふむ、それは結構。ちなみに古米のおいしい食べ方についてじゃが・・
あ、コメじい!長くなりそうだからまた今度聞くね!
なんじゃ、そうか・・
ありがとうコメじい!また明日ね!
はいよ、達者でな〜
まとめ
新米は古米より水分を多く含み、風味が豊かで粘り強いから「おいしい!」と感じられるんですね。ただ、逆に粘りが少ない古米を使った方かおいしくなる料理もあるようです。例を挙げると、チャーハンやお寿司などがそれにあたります。確かに、チャーハンはパラパラしていた方がおいしいですもんね。
ちなみに、新米をおいしく炊く場合には、いつもより気持ち少なめにお水を入れてあげることがコツだとされています。水分量が多いので、水加減を少し変えることで、よりおいしく新米を楽しむことができます。
色んな品種の新米を食べながら、食欲の秋を楽しみたいですね。ここまで読んでいただき、ありがとうございました。